母親が入所になったけど、靴はどれにしたらいい?
室内で履く靴なんて持ってない
こんなお悩みをお持ちの方はいませんか?
私は老健(老人保健施設)と特養(特別養護老人ホーム)で働いてきましたが、何度かご相談を受けたことがあります。
なら介護靴はどこで買えるのでしょうか?
それは店舗かオンラインサイトです。

でもどれを選んでいいのかわからない…
ポイントはいくつかありますが、「その人の症状と足の状態に合わせる」ことがもっとも重要です。
今回はそんな介護靴について解説していきます。
こんな方は読むべき!
- 少しでもおしゃれでいてほしい
- おばあちゃんに新しい靴を買ってあげたい
- 親が介護施設を利用することになった



私は介護歴10年になる、
現役介護福祉士のひろふみです。
今までの介護士として培ってきた経験をもとに記事を書いていきます。
介護用靴とは


介護靴とは、リハビリシューズとも呼ばれる「足の負担を軽減できる歩きやすい靴」です。
高齢になったり病気になって後遺症がでたりされた方でも、自分の足で安全に歩行ができるように設計されています。
足の状態や履くシーンにあわせて、多彩なモデルが発売されているんです。
特徴は以下の4つです。
- 脱ぎ履きがしやすい
- つま先が上がって躓きにくい
- 軽量で滑り止め加工がある
- 履き心地がよく足の負担が少ない



この4つを細かく解説していきますね。
脱ぎ履きがしやすい
加齢や、病気の症状・後遺症で腰が曲がりずらかったり、指が動かしづらかったりしてくると靴の脱ぎ履きにストレスを感じてしまいます。
一般の靴より、ソフトな素材や履き口にゆとりがある作りのためストレスを感じにくいです。
紐ではなくマジックテープを採用しているものも多く、むくみがある時でもしっかり固定されます。



介護施設での靴を着脱する回数は1日で約10回程度あります。
つま先が上がって躓きにくい
歩く際に足先が上がりづらく小さな段差や平坦な場所でつまずきやすくなります。
歩行中の転倒は大けがにつながり、骨折や入院も考えられる深刻なアクシデントに繋がってしまうのです。
つま先が上がっていることにより緩やかな坂道やほんの少しの段差にも、つまずくことなく歩けるようになります。
軽量で滑り止め加工がある
超軽量や軽量な介護シューズは歩く際の疲れにくさが違います。
靴底に滑り止め加工が施されていることで、たとえ床が濡れていても滑りにくいです。
梅雨時期や水回りを歩く際も安心して歩くことができます。また、撥水加工が施されたものも多く、トイレで失敗をしてしまったときでも汚れが落ちやすいです。



滑り止めの有無は非常に大切です。
汚れが落ちやすいのは、施設じゃなくても嬉しいですね!
履き心地がよく足の負担が軽減
ポリエステルや綿などの柔らかい素材を採用したモデルもあります。
足の負担を減らせるようにソールが厚く、そして軽量化されています。
通気性にも優れていて、足先が開いているデザインは蒸れを軽減できることで水虫や足のトラブル防止に役立っているのです。
また、柔らかい素材の靴を履くことでむくんだ際の窮屈感が緩和されます。



足首、膝、股関節に疲労がたまると歩くことに嫌悪感が出て閉じこもりがちになります。
筋肉の衰えは早いので外出などの身体を動かす機会は減らしたくないですね。
ほかの靴が施設に向いてない3つの理由





「普段から履いてる靴のほうが安心じゃない?」
と思われる方もいるでしょう。
施設外では普段の靴、施設内では介護靴のように使い分けが重要です。
介護福祉士の視点から、なぜ他の靴が施設に向いてないのか3つの理由をお伝えします。
1.履きなれた外履きの靴は靴底がすり減っている。
いくら履きなれていると言っても、外で履き続けた靴は靴底がすり減っています。
靴底がつるつるの靴で水回りや結露している床を歩くと危険です。
転倒は大けがにつながり、骨折して入院することになったなんてことも考えられます。
安全に介護施設の生活を送る為にも足元からライフスタイルを変えましょう。



こけることは命に関わる場合もあるので注意しましょう。
2.紐の靴
紐がほどけて踏んでしまい、転倒することがあります。
指先が動かしづらい方は結ぶことが難しくストレスを感じてしまい、結ばないまま履く方もいらっしゃいます。
もちろんすべての人がするわけではないですが、他の方の靴ひもを使うことも考えられるので、クツから紐が外せるものは避けましょう。



認知症はうつ症状を伴うこともあります。
衝動的な行動は予想しづらいです。
3.サンダルやスリッパは危険
「普段からこれを履くので」とサンダルを持ってくる方もいますが、転倒のリスクがあります。
裸足で履く場合はケガをすることもありますし、靴下を履いていても脱げて靴下で滑ることもあるでしょう。
室内だからと言ってスリッパを用意される方もいますが、
レクリエーションやリハビリなど移動が多いです。すり足で小さな高低差につまずくことも考えられます。
「自宅で介護靴を勧めましたが拒否されました」と言う場合は、介護靴を持参していただくと助かります。



職員が勧めると履いてくれることもあるんです。
どこで買える?


介護靴が購入できるのはこちらです。
- 大手スーパー(イオンなど)
- 大型のホームセンター
- しまむら
- 介護用品の販売店
- オンラインショップ
もちろんほかにも販売している場所はあるでしょう。
ただホームセンターでも小型の店舗だと置いてないこともあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。



「店舗よりオンラインサイトがいいの?」



「店舗で実物を見れるほうがいい?」



では店舗とオンラインサイトの特徴を見比べてみましょう。
店舗の特徴
店舗で買う利点は試着できることです。
むくみ具合や症状に合わせて試着できるのはありがたいですよね。むくみの出やすい夕方に試着するのがおすすめです。
左右別のサイズを買うことができるメーカーも存在します。
ただ、取り扱っている種類が少なかったり、在庫がなかったりするのがデメリットと言えるでしょう。
オンラインサイトの特徴
選べる種類が圧倒的に多い点はうれしいですが、試着ができません。
ただ、サイトによってサイズ交換が可能な場合がありますので、各サイトで確認してください。
好みのデザインや機能面を見比べて好みを吟味することができるのは良いですね。
こんな人はオンライン向き
- おしゃれ好きが喜ぶデザインが欲しい
- アシックスとかのメーカー品がいい
- 介護靴っぽくないものが欲しい



安全面も重要ですが、
好みのデザインを選ぶこともポイントですね。
おすすめの介護用靴販売サイト4選


ここからはおすすめのオンラインサイトの特徴と詳細情報を交えてご紹介します!
https://caretaro.com/view/category/ct6277
- 介護靴の商品数482件
- 出荷は当日~翌々営業日※日曜・祝日を除く
- 日時指定は注文日から4~30日以内で指定可能
- 支払方法は前払い(銀行)、後払い(銀行・郵便局・コンビニ)、クレジットカード
- 送料は全国一律490円(税込)8000円以上で送料無料
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BA/
- 介護靴の商品数131,765件
- メーカー数は最多で多彩なデザイン
- 楽天ポイントもたまる
- 発送や送料、支払方法は商品によって変わる
https://store.tokutake.co.jp/
- リニューアルキャンペーンで新規会員登録で500円分のポイントがもらえる
- 送料は1回の注文につき550円(税込)※北海道・沖縄・離島は1,100円(税込み)
- 送料無料キャンペーンが実施されることあり
- 支払方法は代金引換、クレジットカード
- 発送は注文受付後3営業日以内
- ネーム刺繍・花柄刺繍のサービスあり。880円(税込)~
- パーツオーダー可能
- 介護靴の商品数270件
- 介護靴以外の介護用品の取り扱いあり
- 支払方法は前払い(銀行、郵便・ゆうちょ)、スコア後払い(コンビニ)、クレジットカード、店頭支払い
- 各種手数料はこちらから確認
- 日時の指定はメールにて※離島・一部地域を除く
まとめ


介護靴は体を足から守ってくれます。
軽量・滑り止め加工・つまずき防止・デザイン性・脱ぎ履きのしやすさ。各メーカーがこだわりをもって作成しています。
近くの店舗でも買えますし、オンラインサイトでも選ぶことのできる時代です。
施設を利用される方の趣味・嗜好を考えて用意することも孝行のひとつではないでしょうか?
ぜひ介護靴を用意して、
安全で楽しい施設の利用時間を過ごしていただけたらと思います。



最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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