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現役介護福祉士が教える、気になる介護職のメリット・デメリット5選!

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介護職のメリットデメリット
ひろふみ
介護福祉士
私は、ひろふみと申します。
介護士として10年働いてきました。
このブログは「現場で働く介護士にエールを」というメインテーマを掲げ、介護に役立つ情報を中心にお届けします。

介護の仕事が気になる…

仕事選び迷っちゃう…

そんなお悩みの方には、介護の仕事をおすすめします。

介護は、多くの人生の先輩から得られるヒントを自分に生かすことができて、人の役に立てる仕事です。

ひろふみ

いいことばかりなのかと聞かれればそうではありません。

どんな仕事にもメリットとデメリットが存在します。

今回は、介護の仕事のメリット・デメリットをご紹介します。

双方を理解したうえで介護の仕事を始めてみてください!

きっとあなたの人生の役に立つ仕事になると思います。

目次

介護職とは

介護職とは?

介護とは「高齢者や介護が必要な方の日常生活のサポートや身の回りのお世話をして、限りなく自分らしく支援すること」です。

基本理念として、高齢者一人ひとりを尊重し、自分らしく生活できるよう支援することとして、介護の三原則があります。

この三原則は、1982年にデンマークで提唱され、現在では世界中で取り入れられています。

事業所によって違いはありますが具体的には、排泄、食事、入浴や、買い物や洗濯、受診の付き添いなど生活全般のサポートをします。

可能なことはご自身で行っていただき、難しいところは支援するということです。

例えば

入浴時に頭は洗えるけど、背中や足先が届かない。

トイレでズボンや下着の上げ下げが難しい。

食事を作ることや食べることが難しい。

利用者さんによって違いますので、ひとり1人に合わせた介助を行います。

ひろふみ

私は介護老人保健施設と特別養護老人ホームで働いてきましたが、どちらも利用者さんが宿泊する施設でした。

では、そんな介護士の仕事にはどんなメリット・デメリットが存在するのでしょうか?

5つのメリット

5つのメリット

1.長く安定して働ける

研修や資格取得を目指す機会が豊富です。

まず介護するにあたって、「認知症介護基礎研修」を修了します。

これは法律で決められているため必須研修です。引用を入れる。

認知症基礎研修とは

認知症になった本人を主体に考え、介護にあたる中で必要な基礎的な知識・技術を習得することを目的とした研修です。受講義務免除資格を持ってない新規採用職員は、入職から1年以内に研修を受講しなければなりません。

かかる時間は自治体によって違いますが、山口県ではeラーニング研修で約150分の動画を見て、各章に5問ずつ〇✕問題があります。

この研修以降も、感染対策や事故防止の研修を受ける機会があり、知識や技術を高めることができます。

国家資格である「介護福祉士」を目指す方は実務者研修を受けるでしょう。

介護福祉士を取れば仕事に困ることはまずないです。

高齢者の方はこれから増え続け、2045年には団塊の世代が全員75歳以上になります。

現在ですら介護職員の人手不足で、廃業となる施設も出始めています。

あわせて、これからの介護にはICTの導入など、最新の機器やAIの導入が勧められます。

職員の平均年齢が上がっている現在、若い方でPCに強い、操作に親しみがある方はより求められているのが現状です。

2.働く時間や職場の選択肢が豊富

施設ごとに勤務形態が違いますが、日勤・早出・遅出・夜勤があったり、3交代制で準夜・深夜と呼ばれる勤務形態もあります。

目安の時間

 早番 7:00〜16:00

 遅番 9:00〜18:00

 日勤 8:00〜17:00

 夜勤 17:00〜9:00

 準夜 15:00〜0:00

 深夜 0:00〜9:00

夜勤が苦手な方や難しい方は、日勤のみのデイサービスやデイケアがおすすめです。

事業所の情報を見てどんな勤務形態があるのか確認しておきましょう。

事業所の数も豊富です。

山口県を例にあげて紹介します。

山口県の地域資源数

引用元:日本医師会 地域医療情報システムhttps://jmap.jp/cities/detail/pref/35

このように数多くの事業所があることがわかります。

雰囲気が合わない」「人間関係に困っている」などの悩みがあっても、心配することはないでしょう。

3.資格取得でキャリアアップを目指せる

資格を取得することで、基本給が上がったり資格手当がつくことで収入が上がります。

実務者研修を終えて昇給、介護福祉士を取得してさらに昇給、そしてケアマネなどを取得すればまだまだあがります。

ここでは、比較的簡単に取得できるもの4つとステップアップを目指せるもの4つを紹介します。

資格の種類

比較的簡単に取得できるもの

  • 介護職員初任者研修
  • 介護福祉士初任者研修
  • 認知症介護基礎研修
  • 介護福祉士

さらにステップアップを目指したい方へ

  • 認定介護福祉士
  • 医療介護福祉士
  • 喀痰吸引等研修
  • 介護支援専門員(ケアマネジャー)
ひろふみ

私も資格を取得して昇給したのを見て、とても嬉しかったなぁ

4.介護の技術や知識が身につく

専門用語や介助方法は多くの種類があります。

じゃあその全てが役にたつのかと言われれば…

はい、役に立ちます。

「ウソでしょ?」と思う方もいると思いますが、介護の仕事をしていなくても、祖父母や両親の介助が必要になった時、なる前の段階で役に立つのです。

あなたのご両親、祖父母の持病は把握していますか?

いま飲んでいる薬がなにかわかりますか?

介護士の知識や技術には医療の分野も含まれています。

病気の名前、どうゆう症状がでるのか、薬は何を飲むのか、その副作用なども勉強します。

もちろん現場にでて直接見ることになりますし、気になることは他の職員にも聞けますし、施設によっては看護師もいるでしょうから詳しく知ることもできます。

知識は役に立つのはわかったけど、技術は?

技術に関しては、実際に経験した私の話をさせてください。

祖母に介護が必要になった時です。

実際に介護をしたりお世話をする親族のことをキーパーソンといいますが、私の母親がキーパーソンでした。

母親には介護の技術も知識もありません。

そんな母親に、今の祖母にはこうゆう風にしてあげた方がいいよとレクチャーしました。

具体的には、オムツの当て方ポータブルトイレへの座り方です。

祖母には立ち上がる時の姿勢と気をつけて欲しいことを伝えました。

母からは「あんたが介護しとってよかった。1人じゃ不安やった。」と言われて、少しは役に立てたかなと感じましたね。

他にも、施設によりますが、ケアマネジャー、看護師、作業療法士、理学療法士など他職種との交流があるので、より幅広く知識を得ることができます。

ひろふみ

過去に看護師の同僚の方から、「ひろふみくんは性格が看護師向けだから、看護師目指してみたら?」とアドバイスを受けたこともあります。

5.医療に関する知識を習得できる

ひとつ前にもご説明しましたが、医療に関する分野も介護士は覚えていきます。

バイタル測定(体温、血圧、脈拍、血中酸素濃度)や、急変時の対応などです。

実際に働くなかで、利用者さんが転倒してケガをしたり、呼吸が荒く顔色が悪い、などの場面に出くわすことも多いです。

知識を習得していれば慌てることなく対応できますし、他の職員に指示を出すことも落ち着いてできます。

看護師がいる施設では、処置を目の前で見ることができるので気になったことは教えてもらえます。

あなたの家族や友人がケガをしたり、倒れた時にサッと対応できれば、深刻な状態にならずに済むかもしれません。

5つのデメリット

5つのデメリット

メリットばかりの仕事なら嬉しいですが、もちろんデメリットもあります。

中でもよくあるもの、よく聞くものを5つご紹介いたします。

1.腰痛になりやすい

介護の仕事は腰に負担がかかりやすいです。

特に入浴介助、排泄介助は前傾や中腰になることが多く、長時間かかることもあります。

ほかにもベッドから車いすへの移動(移乗介助)も腰の負担になってしまいます。

腰痛にならない為の福祉用具も存在しますが、事業所によっては導入がされていないことも多いです。

ひろふみ

私の職場でも導入はされていないので、腰痛が多発しています。

自身の体を守るためにも、ボディーメカニクスを使い腰の負担を軽減させる介助を行うことで少しはマシですが、腰痛を感じなくなるわけではないので悲しいところです。

2.認知症の対応が難しい

認知症といっても症状は様々です。

中核症状や周辺症状などがありますが、どれも経験を積めばうまく対応できます。

しかし、新人職員は困ることが多いでしょう。

ひろふみ

私もたくさんの相談を受けてきました。

 1.「○○さんが帰るって言ったときはなんて返せばいいですか?

 2.「○○さんがお風呂を断るんですが、うまく誘うにはどうしたらいいですか?

 3.「車いすの方なのに歩き出そうとされるんです。

対応方法は状況により様々ですが、まずはご本人さんの思いを聞くこと。

利用者さんは自分の思いを話せて気分が落ち着くこともあります。

ほかには、気分転換に散歩をしませんかとお声がけしたり、座ったままでもできる足の運動から勧めるのもいいですね。

興奮されている方は、職員を変えて話を聞くことで穏やかに話をしてくれることもあります。

症状に暴力的になるものもあります。

ひっかかれたり、嚙みつかれたり、傷を負うこともあります。

利用者さんの病気や症状はあらかじめ理解して接することが大切です。

3.不定休・夜勤がある

これはどの事業所もそうという訳ではないですが、部署移動なども考えられるところに就職したいなら心構えは必要です。

不定休だと曜日感覚がわからなくなります。

今日って何曜日だっけ?」と周りに確認してしまうことも…

夜勤は体内リズムが崩れて起きる時間や寝る時間が変わってしまったり、体調を崩しやすくなったりと健康面に影響を与えます。

4.排泄の介助が慣れない

慣れる人もいれば、ずっと慣れないという方もいます。

どうしても匂いはするものですから、防ぐことは難しいです。

認知症の方の場合、トイレ側に合わず予期せぬところで排便してしまうこともよくあります。そうなると下着とズボンも着替えなくてはなりません。

仕事に慣れないうちは、オムツ交換やポータブルトイレの使用に時間がかかる場合もあるでしょう。

適切なケアの方法を覚えて、スムーズに行えるようになることも重要です。

介護用品もたくさんの種類があります。

オムツ、紙パンツにはサイズが、パッドには容量の違いがあります。

その方にあった物を覚えておきましょう。

5.出会いがあれば別れもある

名前を覚えてもらって、レクリエーションや行事を楽しむ…

そうやって思い出ができていくほどに、別れの瞬間はつらくなります。

別れを覚悟しているつもりでも、悲しくなってしまうのです。

今日も元気そうな姿を見られたことをうれしく思うようにしましょう。

まとめ

まとめ

デメリットもありますが、逆を言えば自分に合わせた職場選びもできるのです。

介護の仕事を始めたい方は、自分がどの事業所にあっているのか確認して決めるのも良いかと思います。

介護の知識と技術はあなたのスキルとなり、利用者さんの人生経験を通してあなたの人生にヒントを与えてくれるでしょう。

やりがいにあふれた介護職。ぜひあなたも始めてみてください。

ひろふみ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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